ちょっと見切り早くないか!?
2003年10月15日 今日はプロ野球、ストーブリーグの話。パ・リーグは全日程が終了し、セ・リーグも残すところあと2試合。この時期になると各球団から戦力外となる選手やトレード、ドラフト指名候補などが毎日のように発表される。
そんな中、スポーツ報知のHPを見て驚いた。
“横浜・横山と日本ハム・野中のトレード成立”
一瞬我が目を疑った。横浜は今季の成績不振から多くのトレードを敢行するというもっぱらの噂だったし(実際数日前には近鉄との2対2のトレードが報道されたばかり)、毎年ストッパー候補と言われながら殻を破れないでいる横山にとってはいい機会かもしれない。驚いたのは野中の方である。
野中信吾。よっぽどの野球ファンでない限り彼の名前は知らないだろう。2001年のドラフト5巡目で指名を受けて佐賀・神崎高校から入団した2年目の内野手だ。昨年は高卒ルーキーながら春季キャンプで一軍に抜擢され、公式戦でヒットも放っている(5打数1安打)。171cmと小柄ながら、シュアなバッティングが持ち味の言うなれば期待の若手だ。そんな選手をあっさりと、たった2年在籍しただけでトレードに出すとは夢にも思っていなかった。
この野中以外にも、最近ほんの数年在籍しただけでチームを去る選手が多いように思う。戦力外となった選手の中にも「えっ!?」と思う選手が少なくなかった。
巨人・谷浩弥(在籍4年、ドラフト2位)
石川雅美(在籍2年、ドラフト4巡目)
山下浩宣(在籍3年、ドラフト6位)
中日・福沢卓宏(在籍4年、ドラフト2位)
山崎賢太(在籍3年、ドラフト6位)
阪神・岡本浩二(在籍4年、ドラフト3位)
梶原和隆(在籍2年、ドラフト8巡目)
広島・筒井正也(在籍2年、ドラフト8巡目)
近鉄・松本拓也(在籍5年、ドラフト6位)
オリックス・橋本泰由(在籍2年、ドラフト15巡目)
藤本博史(在籍2年、ドラフト14巡目)
高見沢考史(在籍3年、ドラフト6位)
板倉康弘(在籍2年、ドラフト12巡目)
巨人・谷は昨年イースタンで最多勝、石川も一軍で登板している。広島・筒井と近鉄・松本はシーズン前はストッパー候補の一人だった。オリックスは全員が契約金0の選手だからある程度予想できなくもなかったが、高見沢は昨年62試合に出場し、打率.279、4本塁打の成績を残している。
様々な事情があるとは思うが、ちょっと見切りが早過ぎはしないだろうか。少なくとも入団するときは期待されている選手なのだ。高卒なら5年、大卒・社会人でも最低3年は待ってもらいたい。これでは2軍の指導力が問われても仕方がない。
元プロ選手が社会人でプレーできるようになり、実際そのような選手も増えてはいるがその社会人チームが毎年減っているのである。どんどん受け皿がなくなり、プレーしたくてもできない選手が増えてしまう。
何だか暗い話になってしまったが、本当になんとかしなければ取り返しのつかないことになるのは目に見えている。才能を開花させる前に野球をあきらめてしまう選手が一人でも少なくなることを切に願う。
そんな中、スポーツ報知のHPを見て驚いた。
“横浜・横山と日本ハム・野中のトレード成立”
一瞬我が目を疑った。横浜は今季の成績不振から多くのトレードを敢行するというもっぱらの噂だったし(実際数日前には近鉄との2対2のトレードが報道されたばかり)、毎年ストッパー候補と言われながら殻を破れないでいる横山にとってはいい機会かもしれない。驚いたのは野中の方である。
野中信吾。よっぽどの野球ファンでない限り彼の名前は知らないだろう。2001年のドラフト5巡目で指名を受けて佐賀・神崎高校から入団した2年目の内野手だ。昨年は高卒ルーキーながら春季キャンプで一軍に抜擢され、公式戦でヒットも放っている(5打数1安打)。171cmと小柄ながら、シュアなバッティングが持ち味の言うなれば期待の若手だ。そんな選手をあっさりと、たった2年在籍しただけでトレードに出すとは夢にも思っていなかった。
この野中以外にも、最近ほんの数年在籍しただけでチームを去る選手が多いように思う。戦力外となった選手の中にも「えっ!?」と思う選手が少なくなかった。
巨人・谷浩弥(在籍4年、ドラフト2位)
石川雅美(在籍2年、ドラフト4巡目)
山下浩宣(在籍3年、ドラフト6位)
中日・福沢卓宏(在籍4年、ドラフト2位)
山崎賢太(在籍3年、ドラフト6位)
阪神・岡本浩二(在籍4年、ドラフト3位)
梶原和隆(在籍2年、ドラフト8巡目)
広島・筒井正也(在籍2年、ドラフト8巡目)
近鉄・松本拓也(在籍5年、ドラフト6位)
オリックス・橋本泰由(在籍2年、ドラフト15巡目)
藤本博史(在籍2年、ドラフト14巡目)
高見沢考史(在籍3年、ドラフト6位)
板倉康弘(在籍2年、ドラフト12巡目)
巨人・谷は昨年イースタンで最多勝、石川も一軍で登板している。広島・筒井と近鉄・松本はシーズン前はストッパー候補の一人だった。オリックスは全員が契約金0の選手だからある程度予想できなくもなかったが、高見沢は昨年62試合に出場し、打率.279、4本塁打の成績を残している。
様々な事情があるとは思うが、ちょっと見切りが早過ぎはしないだろうか。少なくとも入団するときは期待されている選手なのだ。高卒なら5年、大卒・社会人でも最低3年は待ってもらいたい。これでは2軍の指導力が問われても仕方がない。
元プロ選手が社会人でプレーできるようになり、実際そのような選手も増えてはいるがその社会人チームが毎年減っているのである。どんどん受け皿がなくなり、プレーしたくてもできない選手が増えてしまう。
何だか暗い話になってしまったが、本当になんとかしなければ取り返しのつかないことになるのは目に見えている。才能を開花させる前に野球をあきらめてしまう選手が一人でも少なくなることを切に願う。
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