11月2日(日)は四日市市営球場で高校野球の東海大会を観戦。地元の三重県勢が登場しないということもあり、観客の入りは今ひとつ。第1試合は中京(岐阜1位)vs愛工大名電(愛知3位)。両チームとも言わずと知れた強豪だが、昨年のレギュラーがごっそり抜けたせいか全体的に小粒という印象を受けた。
 まず目に付いたのは中京の先発梶田隼也(1年、右投右打)。ブルペンで投げているときからなかなかストライクが入らず、案の定3回1/3を投げ9四死球7失点という散々の内容だったが、鋭い腕の振りと球威は将来性十分。正に未完の大器という感じだが、身のこなしにセンスがあり、一冬越えたらがらっと変わりそうな雰囲気がある。課題は一にも二にも体力作り。成長した姿を見るのを楽しみにしたい。
 野手では中京のトップバッター、佐藤弦輝(2年、中堅手、右投左打)。運動能力高く、ランニングフォームの美しいいかにも「1番、センター」というタイプの選手だ。特に素晴らしいのがスローイング。コントロールでは先輩の城所龍磨には及ばないが、低くて伸びる軌道の送球は見ごたえ十分。バッティングは重心を前に移動しながら打つタイプ。ヘッドが外から出るのが難点だが、スイングスピード速く積極性もある。内からヘッドが出るようになれば見違えるようなバッターになりそうだ。
 試合は梶田の乱調で序盤から名電が大量リードを奪い、7−0でコールド勝ち。両チームとも2安打ずつと少し物足りない内容の試合だった。

 第2試合は常葉菊川(静岡2位)vs享栄(愛知1位)。何といっても素晴らしかったのが享栄のエース上甲数馬(2年、4番、左投左打)。といってもピッチングではなくバッティングの方である。171cm、67kgと決して大柄ではないが、バットコントロールと対応力は出色。リラックスした構えでコースに逆らわない柔らかいバッティングが持ち味だ。1,2打席と外のボールをきれいに流し打ったかと思うと、3打席目は内角の速球をフルスイングしてライトスタンドまで運ぶ力も見せてくれた。3回からレフトの守備に着いたが、足と肩も悪くない。ぜひ野手として才能を伸ばしてほしい。
 対する常葉菊川はドラフト的視点から見て面白い選手はいなかったが、全員しっかりとセンター返しを心がけたバッティングで享栄の3投手を攻略。7−3で快勝した。

 翌日は近畿大会を見に行く予定だったが、残念ながら雨で中止。仕方なく朝から茨城に帰ることにし、久しぶりの帰省の旅は終わった。
(後から報徳学園の1年生エース片山博視が素晴らしかったと聞かされた。悔しい…)

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索