昨日(19日)はドラフト会議。野球小僧編集部で打ち合わせついでにsky-Aの中継で全て見させてもらいました。一大イベントということで、編集部はいつもの3倍近い人の数。指名選手の名前が呼ばれる度に「おお〜っ!」という声があがり、なかなか楽しいドラフト観戦(?)となりました。結局打ち合わせはドラフト中継が終了した後に行われ、ドラフトを見るついでに打ち合わせという感じになってしまったのは言うまでもありません。
 まあそれはさておき、自分なりに各球団の指名を振り返って採点してみたいと思います。まず今日はパリーグから。
    
ダイエー
自由枠  馬原 孝浩  投手   九州共立大
2巡目  城所 龍磨  外野手  中京
4巡目  明石 健志  内野手  山梨学院大付属
5巡目  榎本 敏孝  投手   西淀川
6巡目  金子 圭輔  内野手  志学館
7巡目  三瀬 幸司  投手   NTT西日本中国野球クラブ
8巡目  竹岡 和宏  投手   元ブレーブス3A
 自由枠で今年のNO.1右腕馬原を獲得した時点で及第点。投手陣の若さと勢いは末恐ろしい。2巡目以降は高年齢化してきた野手の補強。野手は全員が高校生だが、将来性抜群の素晴らしい顔ぶれ。特に城所と金子は何度も見たが、スケールの大きさには太鼓判が押せる。チーム事情と将来性を見越した素晴らしい指名。95点

西武
自由枠  山崎 敏   投手   平成国際大
2巡目  黒瀬 春樹  内野手  県岐阜商
4巡目  松川 誉弘  投手   大阪府立港
5巡目  松坂 健太  外野手  東海大仰星
6巡目  岡本 篤志  投手   明治大
7巡目  佐藤 隆彦  捕手   法政大卒
8巡目  杉山 春樹  投手   専修大卒
 山崎は左腕の少ないチーム事情にも合っているし、実力も問題ないと思うが、高いレベル相手にもまれていないのが不安材料。岡本、杉山は本格派の多い投手陣だけに、何か特徴がないと台頭することは難しそう。黒瀬、松坂は実際に見たことがないので何とも言えないが、若手の多い野手陣のいい刺激になりそう。松川は大型サウスポーとして注目だが、もう一人くらい高校生投手を指名してもよかったように思う。悪くはないが全体的に地味な印象の指名。70点

近鉄
自由枠  香月 良太  投手   東芝
2巡目  吉良 俊則  外野手  柳ヶ浦
4巡目  坂 克彦   内野手  常総学院
5巡目  新里 賢   捕手   法政大
6巡目  中本 和希  内野手  近大工学部
7巡目  栗田 雄介  投手   千葉工大卒
 数年前までは人数合わせの逆指名が目立ったが、今年は自由枠で社会人の大物、香月を獲得。不調を引きずってはいるが実力は問題なく、若い投手陣の層が更に厚くなった。できれば先発で使ってもらいたい。吉良と坂は将来の中軸候補。二人ともプレーやフォームに悪いクセがないので、体さえできれば早いうちからの一軍定着も期待できる。新里はバッティングが物足りないが、守備力はアマチュアトップレベル。なかなか固定できない捕手のポジションを狙えるだけの力はある。昨年に続き上位で高校生野手を指名し、「いてまえ打線」復活を目指す意図が非常に感じられる意欲的な指名。85点

ロッテ
1巡目  内 竜也   投手   川崎工
3巡目  杉原 洋   投手   開星
4巡目  田中 雅彦  捕手   近畿大
5巡目  三島 輝史  投手   大阪桐蔭
6巡目  成瀬 善久  投手   横浜
7巡目  藤井 宏海  投手   福井
 過去2年の野手上位指名から打って変わって投手中心の指名。バッテリー強化という目標がはっきりと見てとれた。内、杉原は将来のエースが期待できるだけの器。高卒投手が少ないチームだけに大正解の指名だろう。田中は攻守ともプロではまだまだ物足りないが、大学に入ってから打撃がぐんと向上した順応性の高さには期待できる。成瀬はコントロールとマウンドさばきは高校生離れしているが、やはりもう少しストレートの力やキレを求めてもらいたい。藤井は投手か野手か迷うところだが、どちらでもスター性のある選手なだけに楽しみである。80点

日本ハム
自由枠  糸井 嘉男  投手   近畿大
2巡目  須永 英輝  投手   浦和学院
4巡目  押本 健彦  投手   日産自動車
5巡目  稲田 直人  内野手  JFE西日本
6巡目  金森 敬之  投手   東海大菅生
7巡目  渡部 龍一  捕手   札幌一
 いち早く糸井を自由枠で獲得。即戦力というにはまだ不安だが、持っているポテンシャルは計り知れないものがある本格派らしい本格派。日本ハムにはいないタイプだけに期待できる。2巡目は須永を強行指名。入団は微妙だが、寺原、高井と直前回避が続いただけに、この姿勢は評価できる。高卒のサウスポーが正田と佐々木だけというチーム状況だけに、須永にとってもいいチームだと思うのだが。押本、稲田は即戦力候補。目玉となる選手はいないが、将来性と即戦力のバランスが良くなかなかいい指名だった。80点

オリックス
自由枠  歌藤 達夫   投手   ヤマハ
2巡目  柴田 誠也   投手   北海道尚志学園
4巡目  嶋村 一輝   内野手  九州国際大
5巡目  野村 宏之   投手   近畿大
6巡目  松村 豊司   投手   立命館大
7巡目  小島 昌也   外野手  自由ヶ丘
8巡目  由田 慎太郎  外野手  早稲田大
 2巡目柴田には驚いたが、全体的には例年通りのすぐ使えそうな選手を集めたという印象。現在のチーム状況からすると仕方ない部分もあるが、もう少し将来を見越した選手獲得をするべきだろう(今年に限ったことではないが)。歌藤は先発、リリーフどちらでも使える即戦力候補。「登板機会が多そうだから」という理由でオリックスを選んだところに非常にクレバーさを感じる。嶋村、野村はもっと下でも獲得できた選手。6〜8巡はなかなか上手い指名をしたが、全体的にはやはり物足りない。60点


ということで今日はパリーグまで。セリーグはまた明日。

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