ドラフト採点(パリーグ編)
2003年11月20日 昨日(19日)はドラフト会議。野球小僧編集部で打ち合わせついでにsky-Aの中継で全て見させてもらいました。一大イベントということで、編集部はいつもの3倍近い人の数。指名選手の名前が呼ばれる度に「おお〜っ!」という声があがり、なかなか楽しいドラフト観戦(?)となりました。結局打ち合わせはドラフト中継が終了した後に行われ、ドラフトを見るついでに打ち合わせという感じになってしまったのは言うまでもありません。
まあそれはさておき、自分なりに各球団の指名を振り返って採点してみたいと思います。まず今日はパリーグから。
ダイエー
自由枠 馬原 孝浩 投手 九州共立大
2巡目 城所 龍磨 外野手 中京
4巡目 明石 健志 内野手 山梨学院大付属
5巡目 榎本 敏孝 投手 西淀川
6巡目 金子 圭輔 内野手 志学館
7巡目 三瀬 幸司 投手 NTT西日本中国野球クラブ
8巡目 竹岡 和宏 投手 元ブレーブス3A
自由枠で今年のNO.1右腕馬原を獲得した時点で及第点。投手陣の若さと勢いは末恐ろしい。2巡目以降は高年齢化してきた野手の補強。野手は全員が高校生だが、将来性抜群の素晴らしい顔ぶれ。特に城所と金子は何度も見たが、スケールの大きさには太鼓判が押せる。チーム事情と将来性を見越した素晴らしい指名。95点
西武
自由枠 山崎 敏 投手 平成国際大
2巡目 黒瀬 春樹 内野手 県岐阜商
4巡目 松川 誉弘 投手 大阪府立港
5巡目 松坂 健太 外野手 東海大仰星
6巡目 岡本 篤志 投手 明治大
7巡目 佐藤 隆彦 捕手 法政大卒
8巡目 杉山 春樹 投手 専修大卒
山崎は左腕の少ないチーム事情にも合っているし、実力も問題ないと思うが、高いレベル相手にもまれていないのが不安材料。岡本、杉山は本格派の多い投手陣だけに、何か特徴がないと台頭することは難しそう。黒瀬、松坂は実際に見たことがないので何とも言えないが、若手の多い野手陣のいい刺激になりそう。松川は大型サウスポーとして注目だが、もう一人くらい高校生投手を指名してもよかったように思う。悪くはないが全体的に地味な印象の指名。70点
近鉄
自由枠 香月 良太 投手 東芝
2巡目 吉良 俊則 外野手 柳ヶ浦
4巡目 坂 克彦 内野手 常総学院
5巡目 新里 賢 捕手 法政大
6巡目 中本 和希 内野手 近大工学部
7巡目 栗田 雄介 投手 千葉工大卒
数年前までは人数合わせの逆指名が目立ったが、今年は自由枠で社会人の大物、香月を獲得。不調を引きずってはいるが実力は問題なく、若い投手陣の層が更に厚くなった。できれば先発で使ってもらいたい。吉良と坂は将来の中軸候補。二人ともプレーやフォームに悪いクセがないので、体さえできれば早いうちからの一軍定着も期待できる。新里はバッティングが物足りないが、守備力はアマチュアトップレベル。なかなか固定できない捕手のポジションを狙えるだけの力はある。昨年に続き上位で高校生野手を指名し、「いてまえ打線」復活を目指す意図が非常に感じられる意欲的な指名。85点
ロッテ
1巡目 内 竜也 投手 川崎工
3巡目 杉原 洋 投手 開星
4巡目 田中 雅彦 捕手 近畿大
5巡目 三島 輝史 投手 大阪桐蔭
6巡目 成瀬 善久 投手 横浜
7巡目 藤井 宏海 投手 福井
過去2年の野手上位指名から打って変わって投手中心の指名。バッテリー強化という目標がはっきりと見てとれた。内、杉原は将来のエースが期待できるだけの器。高卒投手が少ないチームだけに大正解の指名だろう。田中は攻守ともプロではまだまだ物足りないが、大学に入ってから打撃がぐんと向上した順応性の高さには期待できる。成瀬はコントロールとマウンドさばきは高校生離れしているが、やはりもう少しストレートの力やキレを求めてもらいたい。藤井は投手か野手か迷うところだが、どちらでもスター性のある選手なだけに楽しみである。80点
日本ハム
自由枠 糸井 嘉男 投手 近畿大
2巡目 須永 英輝 投手 浦和学院
4巡目 押本 健彦 投手 日産自動車
5巡目 稲田 直人 内野手 JFE西日本
6巡目 金森 敬之 投手 東海大菅生
7巡目 渡部 龍一 捕手 札幌一
いち早く糸井を自由枠で獲得。即戦力というにはまだ不安だが、持っているポテンシャルは計り知れないものがある本格派らしい本格派。日本ハムにはいないタイプだけに期待できる。2巡目は須永を強行指名。入団は微妙だが、寺原、高井と直前回避が続いただけに、この姿勢は評価できる。高卒のサウスポーが正田と佐々木だけというチーム状況だけに、須永にとってもいいチームだと思うのだが。押本、稲田は即戦力候補。目玉となる選手はいないが、将来性と即戦力のバランスが良くなかなかいい指名だった。80点
オリックス
自由枠 歌藤 達夫 投手 ヤマハ
2巡目 柴田 誠也 投手 北海道尚志学園
4巡目 嶋村 一輝 内野手 九州国際大
5巡目 野村 宏之 投手 近畿大
6巡目 松村 豊司 投手 立命館大
7巡目 小島 昌也 外野手 自由ヶ丘
8巡目 由田 慎太郎 外野手 早稲田大
2巡目柴田には驚いたが、全体的には例年通りのすぐ使えそうな選手を集めたという印象。現在のチーム状況からすると仕方ない部分もあるが、もう少し将来を見越した選手獲得をするべきだろう(今年に限ったことではないが)。歌藤は先発、リリーフどちらでも使える即戦力候補。「登板機会が多そうだから」という理由でオリックスを選んだところに非常にクレバーさを感じる。嶋村、野村はもっと下でも獲得できた選手。6〜8巡はなかなか上手い指名をしたが、全体的にはやはり物足りない。60点
ということで今日はパリーグまで。セリーグはまた明日。
まあそれはさておき、自分なりに各球団の指名を振り返って採点してみたいと思います。まず今日はパリーグから。
ダイエー
自由枠 馬原 孝浩 投手 九州共立大
2巡目 城所 龍磨 外野手 中京
4巡目 明石 健志 内野手 山梨学院大付属
5巡目 榎本 敏孝 投手 西淀川
6巡目 金子 圭輔 内野手 志学館
7巡目 三瀬 幸司 投手 NTT西日本中国野球クラブ
8巡目 竹岡 和宏 投手 元ブレーブス3A
自由枠で今年のNO.1右腕馬原を獲得した時点で及第点。投手陣の若さと勢いは末恐ろしい。2巡目以降は高年齢化してきた野手の補強。野手は全員が高校生だが、将来性抜群の素晴らしい顔ぶれ。特に城所と金子は何度も見たが、スケールの大きさには太鼓判が押せる。チーム事情と将来性を見越した素晴らしい指名。95点
西武
自由枠 山崎 敏 投手 平成国際大
2巡目 黒瀬 春樹 内野手 県岐阜商
4巡目 松川 誉弘 投手 大阪府立港
5巡目 松坂 健太 外野手 東海大仰星
6巡目 岡本 篤志 投手 明治大
7巡目 佐藤 隆彦 捕手 法政大卒
8巡目 杉山 春樹 投手 専修大卒
山崎は左腕の少ないチーム事情にも合っているし、実力も問題ないと思うが、高いレベル相手にもまれていないのが不安材料。岡本、杉山は本格派の多い投手陣だけに、何か特徴がないと台頭することは難しそう。黒瀬、松坂は実際に見たことがないので何とも言えないが、若手の多い野手陣のいい刺激になりそう。松川は大型サウスポーとして注目だが、もう一人くらい高校生投手を指名してもよかったように思う。悪くはないが全体的に地味な印象の指名。70点
近鉄
自由枠 香月 良太 投手 東芝
2巡目 吉良 俊則 外野手 柳ヶ浦
4巡目 坂 克彦 内野手 常総学院
5巡目 新里 賢 捕手 法政大
6巡目 中本 和希 内野手 近大工学部
7巡目 栗田 雄介 投手 千葉工大卒
数年前までは人数合わせの逆指名が目立ったが、今年は自由枠で社会人の大物、香月を獲得。不調を引きずってはいるが実力は問題なく、若い投手陣の層が更に厚くなった。できれば先発で使ってもらいたい。吉良と坂は将来の中軸候補。二人ともプレーやフォームに悪いクセがないので、体さえできれば早いうちからの一軍定着も期待できる。新里はバッティングが物足りないが、守備力はアマチュアトップレベル。なかなか固定できない捕手のポジションを狙えるだけの力はある。昨年に続き上位で高校生野手を指名し、「いてまえ打線」復活を目指す意図が非常に感じられる意欲的な指名。85点
ロッテ
1巡目 内 竜也 投手 川崎工
3巡目 杉原 洋 投手 開星
4巡目 田中 雅彦 捕手 近畿大
5巡目 三島 輝史 投手 大阪桐蔭
6巡目 成瀬 善久 投手 横浜
7巡目 藤井 宏海 投手 福井
過去2年の野手上位指名から打って変わって投手中心の指名。バッテリー強化という目標がはっきりと見てとれた。内、杉原は将来のエースが期待できるだけの器。高卒投手が少ないチームだけに大正解の指名だろう。田中は攻守ともプロではまだまだ物足りないが、大学に入ってから打撃がぐんと向上した順応性の高さには期待できる。成瀬はコントロールとマウンドさばきは高校生離れしているが、やはりもう少しストレートの力やキレを求めてもらいたい。藤井は投手か野手か迷うところだが、どちらでもスター性のある選手なだけに楽しみである。80点
日本ハム
自由枠 糸井 嘉男 投手 近畿大
2巡目 須永 英輝 投手 浦和学院
4巡目 押本 健彦 投手 日産自動車
5巡目 稲田 直人 内野手 JFE西日本
6巡目 金森 敬之 投手 東海大菅生
7巡目 渡部 龍一 捕手 札幌一
いち早く糸井を自由枠で獲得。即戦力というにはまだ不安だが、持っているポテンシャルは計り知れないものがある本格派らしい本格派。日本ハムにはいないタイプだけに期待できる。2巡目は須永を強行指名。入団は微妙だが、寺原、高井と直前回避が続いただけに、この姿勢は評価できる。高卒のサウスポーが正田と佐々木だけというチーム状況だけに、須永にとってもいいチームだと思うのだが。押本、稲田は即戦力候補。目玉となる選手はいないが、将来性と即戦力のバランスが良くなかなかいい指名だった。80点
オリックス
自由枠 歌藤 達夫 投手 ヤマハ
2巡目 柴田 誠也 投手 北海道尚志学園
4巡目 嶋村 一輝 内野手 九州国際大
5巡目 野村 宏之 投手 近畿大
6巡目 松村 豊司 投手 立命館大
7巡目 小島 昌也 外野手 自由ヶ丘
8巡目 由田 慎太郎 外野手 早稲田大
2巡目柴田には驚いたが、全体的には例年通りのすぐ使えそうな選手を集めたという印象。現在のチーム状況からすると仕方ない部分もあるが、もう少し将来を見越した選手獲得をするべきだろう(今年に限ったことではないが)。歌藤は先発、リリーフどちらでも使える即戦力候補。「登板機会が多そうだから」という理由でオリックスを選んだところに非常にクレバーさを感じる。嶋村、野村はもっと下でも獲得できた選手。6〜8巡はなかなか上手い指名をしたが、全体的にはやはり物足りない。60点
ということで今日はパリーグまで。セリーグはまた明日。
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