自信

2004年1月14日
 いまや日本で最も注目される高校生となった平山相太(国見高校)。190cmの長身と、それに似つかわしくない柔らかいボールタッチが長所だということは素人の自分からもよく分かる。それに加えてセルジオ越後が言うには、ゴール前での落ち着きが際立っているらしい。高校選手権では注目が集まっていく中でも、その期待に完璧にこたえてみせた。準決勝、決勝でのプレーやインタビューでは貫禄すら感じた。
 わずか1ヶ月前、ワールドユースのエジプト戦で決勝ゴールを決めたときのインタビューでは、自分の目にはまだまだ頼りなく映っていた。おそらくチーム最年少ということもあって、遠慮していた部分も大きかったと思うが、高校の先輩である大久保嘉人(セレッソ大阪)のいい意味でのふてぶてしい態度と比べると、どうしても弱々しく見えたものだ。ところが決勝戦終了後、フジテレビのアナウンサーとのやり取りを聞いて、正直驚いた。「次に目標とする大舞台は?」という問いに対して「オリンピックって言わせたいんでしょ?言いませんよ(苦笑)」と強気に答えてみせたのだ。その口ぶりも、取材攻勢に対して嫌悪感を示すようなものではなく、少しいたずらっぽさを覗かせるようなものだった。
 高校時代の松坂大輔も、春のセンバツの時点では何となく初々しさの残る受け答えをしていたが、夏の甲子園、ドラフトの頃には質問を受け流したり、冗談で切り返したりする余裕が生まれていた。おそらく松坂も平山も、注目を浴び続ける中で結果を残すことで自信を深め、周囲に流されないだけの自分を作り上げたのだと思う。平山の態度の変化を見て、あらためて自信というものは人を大きく成長させるのだということを思い知らされた気分だ。


 最近サッカーのネタが多いですね(苦笑)。

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