慣れ

2004年2月1日
 今日からプロ野球のキャンプイン、一昨日にはセンバツの出場校も発表され、徐々に春の足音が聞こえ始めてきた。毎年何かともめるセンバツの出場校だが、今年は比較的すんなり決まったという印象だ。何より嬉しいのは出場が微妙だった明徳義塾、報徳学園が選ばれ、さらに「21世紀枠」で一関一、「希望枠」で秋田商が選ばれたことだ。明徳義塾には鶴川将吾−田辺真吾のバッテリーにショートの梅田大喜、報徳学園には191cmの1年生エース片山博視、一関一は最速145kmの本格派木村正太、秋田商には早くも広島がドラフト1巡目候補に挙げている佐藤剛士と正にドラフト候補目白押しだ。
 …とここまで書いて、ふと思った。3年前には強烈な違和感を覚えた「21世紀枠」、「希望枠」(希望枠は昨年から)について何も感じなくなっているのだ。完全に違和感よりも注目する選手が見られる喜びのほうが大きくなっている。「文武両道」とか「困難な状況に打ち勝って」とかいう考え方は、勝負の世界であるスポーツに取り入れるべきではないと今でも思う(進学校に通っている生徒がみんな勉強しているわけではないのは明らかだし)。しかし人間というのは慣れやすく、忘れやすい生き物。すっかり自分も3年前の感覚を忘れていた。おそらく多くの人がそうだと思う。よほどのことがない限り、しばらくはこの制度も続いていくだろう。果たして本当にそれでいいのだろうか?自問自答するのだが、この制度がなかったら木村や佐藤を甲子園では見られなかったわけだし。う〜ん…。

 とりあえず間違いないのは、毎年何があろうとセンバツが楽しみだということだけだ。

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