希少価値

2004年2月8日
 アメリカのBSE問題に端を発する、牛丼騒動。なか卵、すき家で早くも牛丼の販売を中止し、吉野家も間もなく牛肉の在庫が底をつくらしい。昨日の夕方のニュースでは、残り少ない牛丼を食べておこうとする消費者が多く、吉野家に殺到しているとも報道されていた。自分の近所には吉野家がないためよくすき家に行くが、牛丼に代わるメニューとして「豚丼(とんどん)」が売り出されていて、少し驚いた。普段当たり前にあるものが、ふとしたことから突然なくなると希少価値から人気が上昇するということを身をもって体験したような気がする。
 話は変わるが、先月の「野球小僧トークライブ」の時に、“流しのブルペンキャッチャー”こと安倍昌彦さんから「どっかに渡辺俊介(ロッテ)みたいな本物のアンダースローいないかな?」と尋ねられた。色々思い返して、観戦ノートをチェックしてみたが思い浮かばない。「昔はいっぱいいたんだけどねぇ〜」と安倍さん。確かに自分の物心がついたころには、山田久志をはじめプロにも結構アンダースローの投手がいたように記憶している。おそらくアマチュアにもいたのだろう。
 ではなぜアンダースローの投手は少なくなってしまったのだろうか?はっきりとした理由は分からないが、近年右投左打の野手がめっきり多くなったことが影響しているのではないだろうか。右投のサイドスロー、アンダースロー投手は左打者を苦手としている場合が多い。そのため、左打者の増加に反比例するように、アンダースロー投手が減少したというように考えたのだ。
 だが牛丼と同じで、残りが少なくなると希少価値が出てくる。渡辺俊介の活躍がきっかけとなって、再びアンダースローにしてみようとする投手が出てくるかもしれない。今年はどこかの球場で本物のアンダースローに出会えるだろうか。

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索