らしさなし

2004年3月14日
 今日は早稲田大−亜細亜大のオープン戦を観戦に東伏見の早稲田グラウンドへ。一昨年の大学選手権の決勝のカードで、両チームにはドラフト候補がごろごろいるということもありバックネット裏の観客席はほぼ満席。立ち見の人もいるほどだった。
 早稲田は青木(ヤクルト)、鳥谷(阪神)、比嘉(広島)、由田(オリックス)と主力がごっそり抜けた影響も大きく、打線は沈黙。4番に座った武内晋一(3年、一塁手、左投左打)が安定した打撃を見せたが、やはり戦力ダウンは否めない。今年の自由枠候補の田中浩康も3番、セカンドで出場したが、初回に四球で出塁して盗塁を決めた以外はこの日はいいところなし。エースとして期待がかかる越智大祐(3年、右投)も制球が定まらず、四球でランナーをためたところを長打で返される最悪のパターンで、5回を投げ5失点。体重移動の前に一度膝が折れるため、頭が上下動するのが非常に気になった。リーグ5連覇に向けて不安だらけの内容だったが、一人だけ良かったのが2番手で登板した宮本賢(2年、左投)。下半身が一回り大きくなり球威もアップ。開きをよく抑えたフォームで制球もよく、ほとんど逆球がなかった。4回を投げて被安打2、無四球で無失点。2戦目の先発も十分にありえるだろう。
 一方の亜細亜大で目立ったのがキャプテンの福田康一(4年、3番、遊撃手、右投左打)。昨年に比べてバッティングが格段によくなった。構えが大きくなり、いつでもボールを迎えられる体勢ができている。トップの形、体の割れも万全。バットも最短距離を走っており、甘いボールは確実にとらえていた。この日は先制タイムリーと満塁ホームランでチームの全得点をたたき出す大活躍だった。先発した糸数敬作(2年、右投)もブレーキの利いたカーブを武器に7回を投げて3安打2失点。今年は投手陣の柱として期待できそうだ。とはいえ亜細亜大もエラーや走塁ミスが目立ち、得点も長打が絡んだものだけ。いつものしたたかな亜細亜野球は見られず、リーグ戦に向けて不安が残る内容だった。

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