先週の土曜は神宮球場で東京六大学を観戦。今年のドラフトの目玉といわれているダルビッシュ有(東北)、一場靖弘(明大)、野間口貴彦(シダックス)の中で一場だけこの春見ていなかったからだ。昨年の秋はその年のドラフト候補だった岡本篤志(西武)や佐藤賢(ヤクルト)、牛田成樹(横浜)などを重点に見に行ったので、一場を見るのは昨年の春以来だ。結果から先に言うと被安打6、8奪三振で完封。相手が打線の弱い東大ということを割り引いても目玉の名に恥じないピッチングだったといえる。
 だが何かが物足りないのだ。スピードガンは常に140km台後半で、最速は151km。それでもストレートで空振りが奪えない。変化球のキレもある。それでも投球のリズムが良くない。要因を考えるとそんなところなのだが、 一昨年の松坂世代の投手達から感じたオーラのようなものを感じないということが何より気になるのだ。
 和田(ダイエー)、多田野(インディアンス3A)、長田(西武)、土居(横浜)が凌ぎを削りあった投手戦は今思い返しても凄まじいものだった。木佐貫(巨人)や永川(広島)が村田(横浜)と対戦するときも球場全体が引き込まれるような緊張感を感じた。そういったことを考えると、一場に足りないものはライバルということになるのだろうか。
 あくまで自分が感じただけのことなので、一場のストレートに魅了された人も多かったとは思う。それでも自分はぼんやり一場にぼんやりとした物足りなさを感じてしまうのだ。この日、一場のライバルとなりえる投手の一人である松家卓弘(東大)が右肩の違和感から1回で降板したことも、物足りなさに拍車をかけた。軽症であることを願いたい。

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