宇都宮ではしご観戦

2004年9月23日
 秋分の日の今日、神奈川や千葉の高校野球は開催されずどこに行こうか非常に悩んだ。静岡、山梨、愛知、どの県も面白いカードがあったが財布の中身を見て断念。ネットで各県の組み合わせを見ていると、栃木県大会の「國學院栃木−佐野日大」のカードが目にとまった。栃木なら時間もお金もそれほどかからないということで宇都宮清原球場へ。
 まず目に付いたのが1塁側ブルペンの背番号10、佐野日大の1年生右腕、沢村拓一。180cm、78kgの均整の取れた体型で、何より投球の流れがスムーズ。極端に言えば涌井秀章(横浜)とイメージが重なる。真上からしっかりと腕が振れ、コーナーに決まるストレートはキレ十分。指先の感覚が良く、ボールの回転がいいためポップフライで打ち取る場面が多かった。スピードガンを持った控え部員に球速を聞くとこの日の最速は133kmとのこと。2回途中からのロングリリーフだったが、後半まで球威が落ちなかった。フォームがいいだけに体ができれば軽く140kmは出るだろう。
 一方の國學院栃木では1年生捕手の片柳健。167cmと小柄だが、低い軌道のセカンド送球とミットの動かないキャッチングが光った。2年生エースに堂々と声をかける上級生のような態度も頼もしい。さらにいいのがバッティング(3番)。トップの形に安定感があり、体の割れができているため見送る姿勢が万全。体のキレやパワーはまだ物足りなさはあるが、内角も簡単にさばけるスイングの軌道もすばらしかった。
 7回まで見たところで作新学院−宇都宮北を観戦するために同じ宇都宮市内の宮原球場へ移動。しかし作新は攻守に元気なし。昨年見て気になっていたエースの寺田哲也(2年)は開きの早さと小さい腕の振りが改善されず、威圧感に欠けた。1年生ショートの小野口昴幸のフィールディングに見るべきところはあったが、「はしご観戦して良かった〜」というほどの満足感は得られなかった。ただ気になった選手はいずれも1年生。今後楽しみな材料は増えたことは確かだ。

國學院栃木5−4佐野日大
作新学院9−2宇都宮北

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